A.I.

テレビでやっておりました。わたしは後半だけを観たのですが;
DVDも所有しているのに、テレビなどでやっていると思わず観てしまうもの。
好きな作品です。公開当時は様々な論議を呼び、今は亡きキューブリック氏に
映像化して欲しかったと言う声もあった映画です。
はっとする技術もさりげなく効果的に使われていて、ジュードとオスメントの
ステキなお芝居に魅了され、ロボットなるものに人間味を感じられずには
いられませんでした。


『二度と会えない大切な人にもう一度会いたい』


作品はある意味人間にとっては厳しい未来が提示されています。
人間に限りなく近い存在が主人公、ロボットが最後の人類として描かれています。
人と変わらないロボットの存在は戸惑いもあり、憧れでもあり、
可能であれば出会ってみたいものです。遠い未来に。
ただわたしたち人間は、やがて生まれてくる新しい生命たち、
今存在しているすべての人間たちを、本当の『人間』として形成させて
いかなければなりません。改めて『人間』とは何かを自分自身問いかけながら。


本能のままに生きる、自分の思いに従って生きていく、夢を信じる…
どれも人間の持つ素晴らしい表現の一部なのに、時としてロボットのように
命令に従うだけで生きてしまうことが。それがまた『人間』らしいと
評価されてしまうことが悲しいですね。


あれこれと考えさせられる作品です。


A.I. [DVD]

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